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AIを使って既存のプレゼンテーションを編集する方法

Ravish Agrawal

既存のプレゼンテーションをAIで編集するには、プレゼンテーション全体を読み込めるツールでファイルを開き、変更内容を指定します。例えば、スタイルの変更、新しい聴衆向けに書き直し、内容の要約、翻訳、数値の更新、レイアウトの修正などが可能です。PowerPointのCopilotは.pptxファイルをその場で編集し、GoogleスライドのGeminiはスライド内でテキストやスライドを洗練させ、CanvaはPowerPointファイルをインポートしてビジュアルデザインを再設計し、GammaはPowerPoint、Googleスライド、またはPDFのプレゼンテーションをスライド単位でインポートしてAIによる編集を可能にし、書式を保持したままPowerPointにエクスポートします。

多くの人は、新しいプレゼン資料を必要としているわけではありません。必要なのは、前四半期の資料を更新すること、新しい業界向けに営業資料をカスタマイズすること、あるいは40枚のスライドからなる研修資料を12枚に絞り込むことなどです。このガイドでは、よくある編集作業を紹介し、AIツールの選択肢を率直に比較し、編集からエクスポートまでのワークフローを詳しく解説します。


AIが得意とする編集業務

AIによる編集は、従来のスライドエディタでは午後丸々を費やしてしまうような、面倒で繰り返しの多い変更作業において最も役立ちます。

  • スタイルの変更。スライドを1枚ずつ修正するのではなく、すべてのスライドに新しいテーマ、フォント、色をまとめて適用します。

  • 新たな読者層向けに書き直す。技術的なプレゼン資料をエグゼクティブサマリーに、あるいは顧客向けプレゼン資料を社内研修用資料に書き換える。

  • 要約する。長い資料から最も説得力のあるスライドだけを選び出し、繰り返しの多い部分を統合し、冗長な箇条書きを簡潔にする。

  • 翻訳。構成を維持したまま、その資料を別の言語に翻訳してください。

  • 数値の更新。定期的なレポート全体で、新しい数値、日付、結果を反映させる。

  • レイアウトの修正。箇条書きの塊を視覚的に魅力的な要素に変え、情報が詰め込みすぎているスライドのバランスを調整し、余白を統一します。

  • ブランドイメージに合わせる。他社製やパートナー企業が製造したデッキを、自社のデザインに調和させる。

AIには、あなたのメッセージの内容を決めることはできません。ストーリーや主張、そして最終的な確認は、依然としてあなた自身が行うものです。


AIを使ってデッキを編集する方法

PowerPointのコパイロット

  • 特長:.pptx ファイルをその場で編集できます。マイクロソフトのドキュメントには、スライドの追加や再配置、テキストの書き換え、箇条書きをビジュアルに置き換える、対象者に応じてスライドを調整する、画像の生成、プレゼンテーションの要約などが記載されています。「このプレゼンテーションをレビューする」や「このスライドを視覚化する」といった機能を使えば、ワンクリックで改善が可能です。

  • 最適な対象:Microsoft 365 を利用しており、PowerPoint を使い続けたいチーム。特に、Brand Kit を利用している企業には最適です。Brand Kit を使用すると、プレゼンテーションの書式を会社のテンプレートに合わせて再設定し、ブランドガイドラインに準拠しているかを確認することができます。

  • 注意点:すべての機能を利用するには、仕事用アカウント向けの Microsoft 365 Copilot ライセンスが必要です(個人向けおよびファミリー向けプランには、毎月一定量の AI クレジットが割り当てられています)。また、ブランドキットを利用するには仕事用ライセンスが必要であり、結果はテンプレートの質によって左右されます。

Google スライドの「Gemini」

  • 強み:AIが組み込まれたリアルタイムの共同作業。 Googleのヘルプページによると、テキストの修正(短縮、言い換え、よりフォーマルな表現への変更、段落を箇条書きへの変換)、「テキストを減らしてこのスライドを簡素化し、画像を追加してください」といったプロンプトに基づいてスライドのデザインや内容を編集すること、画像の生成、およびプレゼンテーション全体の要約などが可能であると説明されています。

  • こんなチームに最適:Google Workspace を利用し、プレゼン資料を共同で編集するチーム

  • ご注意:対象となるGoogle WorkspaceまたはGoogle AIプランが必要です。また、プロンプトに基づくデザイン編集は、プレゼンテーション全体ではなく、現在のスライドのみを対象としています。

カンヴァ

  • 長所:ビジュアルデザインとテンプレートの豊富さ。CanvaではPowerPointファイルをインポートして編集することができ、また「Magic Switch」ツールを使えば、デザインのサイズ変更や言語変換を行うことができます。

  • こんな時に最適:シンプルなデッキのデザインを一新したり、ソーシャルメディアや印刷物用の素材としても活用したりする場合

  • 注意点:Canvaのヘルプセンターによると、PowerPointからのインポートでは、グラフ、SmartArt、3Dオブジェクト、WordArtはサポートされておらず、フォントが変更される場合があります。また、「翻訳」機能と「Magic Switch」機能は有料プランでのみ利用可能です。

Gamma

  • 特長:PowerPoint、PDF、Google スライドのスライドを1枚ずつ、ほぼ完璧な忠実度でインポートし、AIを活用してプレゼンテーション全体のスタイル変更、構成の再編成、翻訳、更新を行うほか、任意の要素を選択して変更内容を指定することも可能です。書式をそのまま維持した状態で、PowerPoint、PDF、またはGoogle スライドにエクスポートできます。

  • 最適な用途:全面的な再設計、新たな対象層向けのバージョン、短縮版など、大規模な編集を行う場合。迅速かつ視覚的に訴求力のあるスライドを作成したい一方で、最終的にはPowerPointファイルも必要となる場合

  • 注意点:これは別のアプリであるため、編集中はPowerPointから離れて別の画面が表示されます。最終ファイルを厳格な社内スライドマスターに準拠させる必要がある場合は、エクスポート後にPowerPointで最終確認を行ってください。


選び方

  • PowerPoint を終了せずに作業を続ける必要があり、また、会社では「Copilot in PowerPoint with Brand kit」というテンプレートの使用が義務付けられています。

  • チームでGoogle Workspaceを使って共同編集:Google スライドのGemini。

  • ビジュアルのリデザインや、SNS・印刷物用の素材が必要な場合は、Canvaがおすすめです。

  • デッキ全体を変換して、PowerPointにエクスポートしたい:Gamma。

これらは互いに排他的ではありません。一般的な流れとしては、Gammaで主要な作業を行い、PowerPointにエクスポートした後、PowerPointやCopilotを使って最終調整を行うというものです。


ステップバイステップ:Gammaで既存のデッキを編集する

ステップ1:デッキを読み込む

PowerPoint、PDF、またはGoogleスライドのファイルをアップロードしてください。スライドごとに表示されるため、大まかな要約ではなく、実際のプレゼンテーション資料そのものを編集することができます。PowerPointファイルをインポートして編集可能な状態を維持する方法や、GoogleスライドをGammaにインポートする方法をご覧ください。

ステップ2:編集の目的を担当者に伝える

Gammaの対話型エージェントは、いくつかの重要な質問を投げかけます。具体的には、新たな対象読者が誰か、プレゼン資料で何を達成すべきか、そしてどのくらいの長さにするべきか、といった点です。目標が明確であればあるほど、編集の質も高まります。「『これを、スケジュールがぎっしり詰まっていて、投資回収率を重視するCFO向けに書き直してください』」という指示は、「『もっと良くして』」という指示よりもはるかに効果的です。

ステップ3:まずは大きな構造的な変更を行う

個々のスライドを仕上げる前に、まずプレゼンテーション全体を編集することから始めましょう:

  • 「顧客の実績と価格に関するセクションは残したまま、これを12枚のスライドにまとめ直してください。」

  • 「問題と商品の順序を入れ替えて、問題が商品より先に来るようにしてください。」

  • 「この資料を、医療関係者を対象に書き直してください。」

  • 「このデッキをスペイン語に翻訳してください。」

ステップ4:デッキ全体のデザインを一新する

新しいテーマを選択するか、チームのテンプレートを適用するだけで、Gammaがすべてのスライドを一括で再デザインします。プレゼン資料をブランドイメージに合わせるには、既存の社内資料をインポートしてテンプレートとして保存すれば、それ以降の編集ではGammaがそのスタイルに従って処理を行います。また、Gammaは 自然言語コマンドを使ってプレゼン資料全体のスタイルを変更することも可能です。

ステップ 5:ソースの数値を更新する

数値を打ち直す代わりに、データが保存されているツールと連携させましょう。Gammaのコネクタは、Notion、Slack、HubSpot、Salesforce、Linearなど、20以上のツールに対応しています。 コピー&ペーストの手間を省きましょう。Salesforceから今四半期のパイプラインや、Linearから最新のプロジェクト状況を取り込むだけで、Gammaがデータに基づいて最新のスライドを作成します。

ステップ6:AI編集機能を使って個々のスライドを修正する

任意の要素を選択し、その変化について説明してください:

  • 「これらの要点を3つのステップにまとめなさい。」

  • 「このグラフを棒グラフにして、第3四半期を強調表示してください。」

  • 「この見出しを短くしてください。」

  • 「チームがダッシュボードを確認している様子を示す画像を追加してください。」

Gammaはレイアウトを自動的に処理します。正確な配置が必要な場合は、フリーフォーム編集に切り替えて、任意の要素を正確に配置、サイズ変更、整列させることができます。

手順 7: PowerPoint に再エクスポートする

書式をそのまま維持した状態で、PowerPoint、PDF、またはGoogleスライドにエクスポートできます。ファイルを開き、最も重要なスライドを確認してから、普段使っている方法で送信してください。あるいは、プレゼンテーションをリンクとして共有すれば、閲覧者は常に最新バージョンを確認できます。


例:営業用プレゼン資料を業界向けバージョンに改訂する

営業チームがAIを活用して、一般的な製品プレゼン資料を特定の業界向けにカスタマイズする方法は以下の通りです。

以前:あらゆるバイヤーを対象に作成された、PowerPoint形式の30スライドからなる一般的な製品プレゼン資料。昨年の顧客ロゴと、一般的な事例紹介が掲載されていた。

その後、Gammaで編集しました:

  1. .pptxファイルをスライドごとにインポートしました

  2. 担当者に、小売部門のリーダー向けに内容を書き直し、スライドを15枚に減らすよう依頼した

  3. HubSpotコネクタを通じて、CRMから小売顧客の事例を2件抽出しました

  4. AI編集機能を活用し、汎用的なROIスライドを小売業界向けのスライドに差し替えました

  5. 会社の現在のブランドイメージに合わせて、チームテンプレートを適用しました

  6. アカウントエグゼクティブがプレゼンテーションを行うために、PowerPointにエクスポートしました

元のデッキはマスターとしてそのまま残します。このパターンの詳細については、1つのマスターデッキを、さまざまな対象者向けに短縮版に変換する方法をご覧ください。


編集に役立つプロンプト

優れた編集の指示文には、対象読者、目的、および制約が明記されています。

  • 要約:「取締役会用にこれを10枚のスライドにまとめてください。財務データと要望事項は残し、裏付けとなる詳細情報は付録に移してください。」

  • 再指示:「この技術アップデートを営業チーム向けに書き直してください。専門用語を排除し、顧客が注目する点に焦点を当ててください。」

  • リスタイル:「余白をたっぷりと取り入れ、アクセントカラーを1色だけ使った、すっきりとしたモダンなデザインに仕上げましょう。」

  • 更新:「添付レポートのQ2の数値をすべてQ3の数値に置き換え、日付も更新してください。」

  • レイアウトの修正:「このスライドはテキストが多すぎます。それぞれにアイコンを添えた3つの短いポイントにまとめ直してください。」

  • 翻訳:「この資料をドイツ語に翻訳してください。製品名は英語のままにしてください。」


AIを使ったデッキ編集のコツ

  • 元データは残しておいてください。大規模な編集を行う前にデッキのコピーを作成しておけば、比較したり、元の状態に戻したりすることができます。

  • スタイルを調整する前に構成を整えましょう。削除しようとしているスライドをきれいに仕上げる意味はありません。

  • すべての数値を確認してください。AIは数値を迅速に更新できますが、その正確性についてはご自身が責任を負うことになります。出典と照らし合わせて確認してください。

  • 翻訳文はネイティブスピーカーと一緒に確認しましょう。特に、顧客向けや法的なコンテンツの場合はなおさらです。

  • エクスポート内容を確認してください。PowerPointにエクスポートした後、ファイルを開き、フォント、グラフ、および埋め込まれたメディアに問題がないか確認してください。

  • 次回の編集に備えて作成しましょう。繰り返し使用するデッキは、テンプレートとして作成しておくと更新が簡単になります。「更新しやすいプレゼンテーションの作成」をご覧ください。


よくある質問

AIは既存のPowerPointプレゼンテーションを編集できますか?

はい。PowerPointのCopilotは、対象となるMicrosoftライセンスがあれば、.pptxファイルをその場で編集できます。GammaはPowerPointファイルをスライド単位で取り込み、AIを使った編集を可能にし、PowerPointへ再びエクスポートします。CanvaもPowerPointファイルを取り込んで、視覚的な編集を行うことができます。

Copilotを使ってプレゼンテーションを編集するにはどうすればよいですか?

PowerPointでプレゼンテーションを開き、Copilotペインを開いて、「タイトルをもっと簡潔にして」や「スライド4~6を英国の聴衆向けに更新して」など、変更内容を記述します。ビジネスアカウントで全機能を利用するには、Microsoft 365 Copilotライセンスが必要です。

AIは、内容を変更せずに私のスライドを再デザインできますか?

はい。Gammaでは、新しいテーマやチームテンプレートを適用すると、コンテンツはそのままに、すべてのスライドのデザインが一新されます。Copilotの「Brand kit」を使えば、会社のテンプレートに合わせてプレゼンテーションの書式を変更でき、Canvaを使えば、インポートしたプレゼンテーションに新しいビジュアルスタイルを適用できます。

AIを使ってプレゼンテーションを翻訳することはできますか?

はい。Gammaでは、インポートしたデッキの構造を維持したまま翻訳を行うことができ、Canvaでは有料プランで翻訳サービスが利用可能です。共有する前に、必ずその言語に堪能な人に翻訳内容を確認してもらいましょう。

デッキをPowerPointにエクスポートし直しても、見た目は同じままですか?

Gammaは、書式をそのまま維持した状態でPowerPointにエクスポートします。それでも、エクスポートしたファイルを開き、特に重要なスライドのフォント、グラフ、メディアを確認しておくことをお勧めします。

定期更新されるデッキを更新する最も手っ取り早い方法は何ですか?

一度テンプレートとして作成しておけば、毎サイクル再利用できます。Gammaでは、今四半期のレビューを次四半期のレビューとして流用し、コネクタを使ってSalesforceやHubSpotなどのツールから最新の数値を自動的に取得することで、手動で再入力する手間を省けます。プロセスが変更された際にトレーニング資料を更新する方法をご覧ください。


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古いデッキに新たな命を吹き込みましょう

すでに持っているプレゼン資料は、良いスタート地点となります。それをGammaに取り込み、AIを使って再構成し、PowerPointにエクスポートすれば、聴衆を魅了する準備は万端です。

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